低山歩き歴も6年。そろそろテント泊とか挑戦してみたい!
というわけで、今年はお泊り登山を実現したいので、具体的に計画をしてみることに。
とは言うものの、今後もテント泊登山を続けることができるのかまだ分からない筆者は、できるだけ現在持っているものを活かしてコスパ良く挑戦しようと考えています。
筆者が自分の準備をするために書いた記事ですが、私と同じように「ソロ・体力ちょっと不安・いきなりお金かけたくない」けどテン泊してみたいという同志の参考になればと思います。
この記事でわかること
コストをなるべくかけたくないけど、できる範囲で軽量コンパクトで揃えるテント泊(無雪期)登山装備。
高額な道具はレンタルでスタートもGood
テント泊の何がハードルが高いかって言ったら、やっぱり道具が高額であること。
色々調べてみると、登山道具のレンタルサービスを利用するのが良さそうだなと思いました。
特にテント泊でしか使用しないような高額かつ大物は、買ったのに二度と使わないなんてことになるのが怖い。
例えば、
- 山岳用テント
- ザック
- シュラフ(寝袋)
- レインウェア
あたりは結構なお値段ですよね。
例えば、こんな登山道具レンタルサービスを利用すると良さそうです。
登山道具のレンタルなら【やまどうぐレンタル屋】テント泊登山で揃えなければならないもの
各項目、絶対に持って行った方が良いものと、余裕があったら持っていくと快適・便利なものに分けてピックアップしました。
具体的にみていきましょう。
幕営用
マストで必要なもの
山岳テント、ポール、ペグ、張り網(ガイライン)
テントにはいくつか種類があります。
何重の構造になっているか
- ダブルウォール
- シングルウォール
テントの張り方
- 自立式
- 非自立式
初心者は、設営が簡単で居住性が高い「ダブルウォール」の「自立式」を選択すればOKとのこと。
シュラフ(寝袋)
迷ったら保温力の高い方を選ぶ。
ただし暖かいものは、大きくなり重くなる。
私は平地でのキャンプはしているので、モンベルのものを持っています。
シームレス ダウンハガー800 Women's #3
- 快適温度: 4℃
- 使用可能温度: -1℃
- 夏の高山から冬の低山で使用可能
高山に夏しか行かないので、これでOKそうです。
シュラフマット(ロールマット)
3種類のタイプがある。
- クローズドセル
- インフレータブル
- エア
個人的には、外付けしたくないのでクローズドセルは却下。
コンパクト軽量なのは魅力的だけど、穴が空いたら嫌だし高額なので、エアマットは却下。
インフレータブルが一番バランスが良いと感じます。
私は身長162cmですが、120cm程度の長さが良いかな。
頭はスタッフサックに服を詰めたものを枕にし、足元はザックを敷けばOKです。
少しでも軽量化して体力温存!
あれば快適・便利なもの
テントマット
テントの内部に敷く敷物。
地面からの冷気を防ぐ効果があり快適になる。
15時くらいにテントを張り終わって就寝までくつろぐなら、できたら持っていきたい。
シュラフカバー
シュラフ(寝袋)の外側に被せるカバー。
結露などで濡れるのを防ぎ、保温効果もあり。
汚れも防ぐ。
長期縦走など、天候の変化が読めない時は持っておきたいですね。
寒くない時期に1泊なら、私は持って行かないかな。
グランドシート
テントの下(地面に直接)に敷くシート。
地面からの冷えを防ぎ、テントを汚れや小石などによる破損から守る。
テントの底が汚れず、このシートを洗えば良いのでメンテナンスも楽になります。
高額なテント、大事にしたいですよね。
色々調べたら、エマージェンシーシートや「タイベック」という素材をグランドシートがわりに使う人もいるようです。
テントの面積より小さく折り畳んで使いましょう。
はみ出していると、雨が降ったら水が溜まっちゃいます。
小型のランタン
ヘッドライトにシェードを被せてランタン替わりにするというのが一番コンパクト軽量になります。
でも、夜ヘッドライト付けてトイレに行って戻ったら、暗闇になったテントを探せるのか不安です。
と言うのも、平地のキャンプ場でその経験があるからです^^;
やっぱり光源をもう一つ持って行きたい。
完全ソーラーのランタンもあり100g以下で軽量なんですが、曇天の時とかちゃんと充電されるのかちょっと不安..。
ちょっと重くなりますが、コンパクトなLEDランタンがあると安心かもです。
ウェア
マストで必要なもの
下着・行動着の着替え
寝る時は、寝る専用の着替えを持っていくべきか、翌日の行動着に着替えてしまうのか。
色々と個人の好みや判断で分かれる部分です。
1~2泊ならミッドレイヤーは同じ服を着るパターンが多いのかな。
着替えをどれだけ我慢できるかが、荷物の多さの違いに大きな影響を与えそうです。
防寒着
ダウンジャケット、ダウンパンツなど。
ジャケットは持っている人は多そうだけど、パンツはアウトドアをしている人くらいしか持ってないですよね。
でもパンツを持ってたら就寝時に寒くなさそうなので、安眠のためにぜひ持って行きたい。
フリースは少しかさばるので、個人的にはダウンを持っていきたいかな。
レインウェア
日帰り登山をしているなら、すでに持っている人がほとんどですね。
もし簡易的なポンチョしか持っていないなら、セパレートタイプを揃えましょう。
登山靴
重い荷物を背負うテント泊登山は、日帰り低山で使用している靴だと柔らかすぎて不安定だし疲れてしまう。
ソールの固いしっかりとした登山靴が必要になります。
初~中級者で岩稜帯はあまり歩かないなら、「バックパッキング」というタイプの登山靴が良いとのこと。
「ライトアルパイン」より少しソールが柔らかくて、日本の一般的な登山道を歩きやすいそうです。
靴下
足汗も結構かくので5本指のソックスを買ったことがあるのですが、靴の中がパンパンで結局履くことができませんでした。
今後登山靴を買う時は、履きたいソックスを持参してフィッティングするべきですね。
モンベルで2000円ちょっとでメリノウールの5本指が売っているので、狙っています。
帽子
日焼け防止、ケガ防止のために必須。
何気に2日目以降、髪がペッタンコなのもごまかせて一石二鳥。
手袋
帽子と同じく日焼けやケガ防止に。
百均とかの適当なのでOKかなと。
あれば快適・便利なもの
ひざサポーター
重い荷物を背負っての下山は、脚への負担がいつも以上に大きくなります。
ひざが痛くなりやすいなら、あると安心です。
ゲイター(スパッツ)
足元に砂や小石が入ったり、雨で濡れることを防いでくれます。
長時間歩く場合、ちょっとしたことの積み重ねがストレスになるので、持っておきたいですね。
テントシューズ
テントの中で履く、防寒用のシューズ。
平地でのキャンプ時は、湯たんぽをシュラフの足元に入れて寝るのですが、登山にはさすがに湯たんぽは持っていけないなぁと思っていました。
寒い時期にはぜひ持って行きたいグッズです。
ギア
マストで必要なもの
大型ザック、ザックカバー
ULハイカーさんは40Lのザックで行く人もいますが、通常は60L程度が多そうです。
私はモンベルの「アルパインパック50L」を購入しました。
トップがロールアップ式でシンプルな構造、防水、軽量、シンプルなデザイン、そして何よりお値段が魅力的。
水筒、ウォーターキャリー
行動中に飲むドリンクは、ショルダーハーネスにボトルホルダーを外付けしています。
水筒のドリンクがなくなったら詰め替える分は、ウォーターキャリーに入れてザックの中に。
テルモス(魔法瓶)は寒い時期だったら必要だけど、夏山なら持って行かなくてもOKかな。
ヘッドライト
日帰り登山の場合でも、緊急時のために必須の持ち物ですが、テント泊となればマスト中のマスト。
予備の電池もお忘れなく。
手ぬぐい、速乾タオル
手ぬぐいはタオルより薄手なのでかさばりません。
衛生的にも毎日替えたいなら、複数持っていきやすいですね。
ティッシュ
トイレで使用するのはもちろん、クッカーの汚れを拭き取ったりもします。
「水に流せる」ティッシュを持っていけばトイレで使用しやすいですね。
そもそもクッカーを汚したく場合、「アイラップ」というビニール袋をクッカーに被せたうえで食べ物を入れるのもアリです。
行動食(おやつ)、粉末ドリンク
エナジーバーやジェル、甘いおやつなどお好みのものを準備。
夏で大汗をかく場合、ミネラルを摂取できる飴や塩昆布などもあると良いです。
アミノ酸やミネラルのパウダーを水に溶かして、ドリンクを作るのもおすすめ。
GPSアプリ、登山地図、マップケース、コンパス
スマホにGPSアプリを入れておくと、とても便利です。
万が一スマホが機能しないの時のために、紙の登山地図とコンパスも必携です。
問題は地図読みをできるかどうか...。
せめて高度計のついた腕時計を持っていたら、現在地の特定をしやすそう。
それでもしっかり勉強しておかないと、地図とコンパスだけ持っていても何の役にも立ちません。
歯ブラシ
歯磨き粉の使用はできない場所が多数。
ブラッシングだけするのもありですが、1泊なら歯ブラシを持っていかない派もいるようです。
モバイルバッテリー
スマホを持って行く人が大多数だと思いますが、気をつけたいのはモバイルバッテリー。
GPSアプリを使用している人は、持っておくと安心です。
モバイルバッテリーは、小型カメラやLEDランタンの充電などにも利用できます。
登山用腕時計
登山用なら、コンパス、高度計、気圧計などの機能が付いています。
できたらGPS付にすれば、万が一スマホのGPSアプリが使えない時に安心。
私は値段の問題で「GPSなし」を選んでしまって後悔してます...。
ジップロック、ゴミ袋
食材の包装やティッシュなどはもちろんのこと、使用済の下着や靴下など匂いが気になるものにも使用。
多めに持って行ったほうが良さそうです。
熊鈴、熊よけスプレー
熊鈴は、特に早朝から1人で行動する時には付けておきたいですね。
熊よけスプレーは、噴射範囲があまり広くはないらしいので、いざという時に効果的に使えるように事前に練習したほうが良さそう。
風上をキープし、至近距離で数秒しか出ないらしいので、本番で本当に使えるのでしょうか。
あれば快適・便利なもの
トレッキングポール
ひざが痛くなるなら持っておきたいアイテム。
あるとやっぱり、体も気持ち的にも楽になります。
サンダル
テン場でずっと登山靴でいるのはしんどいので、サンダルに履き替えると楽です。
私は軽量コンパクトになるように、ワラーチを自作しました。
ワラーチがどんなものかは、こちらの記事をご参照くださいね!
細引きロープ
テント内で汗をかいたウェアやタオルを干すのに使用。
いざとなったら、靴紐の替えにも利用できます。
サングラス
高山の晴天時は紫外線がとても強く、サングラスがないと目がダメージを受け非常に疲れます。
サコッシュ・ウエストポーチ
ザックから荷物を取り出すのは大変なので、すぐに使用したいものを入れておきます。
テン場でも、貴重品は身に着けていたいので活躍しますね。
スタッフサック、コンプレッションバッグ
荷物を小さくまとめるのに重宝します。登山で使用するなら防水のものがベター。
SEA TO SUMMITの「eVac ドライサック」を持っていますが、押さえると空気が抜けてぺったんこになり、防水なので重宝しています。
アタックザック(サブザック)
テン場にテント張りっぱなしで荷物を置いておき、軽装で山頂アタックする時に使用。
ポケッタブルになっていて、小さく折り畳んで収納できます。
山ごはん
マストで必要なもの
食料
簡単・軽い・コンパクトで「アルファ米」と「フリーズドライのおかず」がメインですね。
パスタも良さそう。
できたらワイン用プラティパスを持っているので、アルコールも楽しみたいところですが、ソロの初心者はやめておいたほうが無難かな、やっぱり...残念ですが。
軽量コンパクト&ゴミが少ない簡単レシピについての記事もありますので、よろしかったらこちらもチェックしてみてくださいね!
クッカー・カップ
軽さ重視なら、チタン製。
アウトドアにはシェラカップって以前は思っていたけど、スタッキング性を考えると、カップもスタッキングできるクッカーをシリーズで揃えるのが使い勝手が良いです。
個人的に気に入って使っているエバニューのものについては、こちらで書いています。
カトラリー類
普段の登山やキャンプでも使用している「百均の木のスプーン」と「割りばし」で十分かなと。
ガスバーナー(ストーブ)、ライター
アルコールバーナーや固形燃料という選択肢もありますが、どれも使用してみて思ったのが
やっぱりガスバーナー超便利
固形燃料でULで行くのも憧れますが、風に強く火力も強いガスバーナーが使い勝手が良くて安心です。
ガス缶・燃料
持って行くガスの量が悩ましい。
心配性なので、多めに持って行きたいとこですが、サイズを上げると100g以上変わってきます。
1泊なら110gサイズで大丈夫そうですが、問題は2泊の場合。
そんなに煮込み料理とかしないでフリーズドライばかりなら「110gサイズでOK」とのことです。
でも私なら1つ上の250gサイズを少し使ってガスを減らして、ちょっと軽くしてから持って行くかな。
あれば快適・便利なもの
風防
アルコールバーナーや固形燃料を使用するなら、ぜひ持って行っていきましょう。
ガスバーナーで特に風に強かったり火力があるタイプなら、なくてもなんとかなるんじゃないかなと。
緊急時・体調不良用
マストで必要なもの
非常食
遭難などの緊急時のために持っておく、「食べる予定がないもの」です。
火も水も使わず食べられ、カロリー・栄養価の高いものにしましょう。
薬(常備薬)
個人的に一番不安なのは、腹痛。
下痢止めの薬は絶対必要かなと思います。
その他、鎮痛剤もあると安心ですね。
ファーストエイドキット
絆創膏、テーピング、ポイズンリムーバー、刺抜き、ハサミ、消毒用アルコール、コットンなど。
ポイズンリムーバーはすぐ使えないと意味がないので、サコッシュなど取り出しやすい場所に入れておきましょう。
健康保険証(のコピー)
登山では、いつ怪我をするか分からないので、持っていきましょう。
できたら用意したい、あれば安心なもの
山岳保険、ココヘリ会員証
遭難したら莫大な費用がかかります。
スポット契約ができるので、もしものために加入しましょう。
携帯トイレ
環境に配慮して、きちんとお持ち帰りするべきですね。
ダクトテープ
テントが破けたり、靴底が剥がれたり...など不測の事態の時に補修ができます。
粘着力が強く、防水性が高く、くっつきやすい。機能的ですね。
エマージェンシーブランケット
緊急時に低体温から体を守ります。
テントのグランドシートとしても使用すると一石二鳥です。
予備のコンタクトレンズ
私は普段メガネですが、割ったり落としちゃったという時のために、1Dayのものを1セット入れていきます。
その他
マストで必要なもの
スキンケアセット
男性と女性で必要なものに差が出ると思いますが、女性で言うと以下のものは持って行きたいです。
- 日焼け止め
- メイク落とし
- 化粧水・乳液
- リップクリーム
- 汗拭きシート
マスク
今のご時世、これはいつでも必須です。
下山後の着替えとお風呂セット
車でアプローチし、登山口に駐車している場合は、車内に置いておくことができます。
あれば快適・便利なもの
虫除け
ハッカ油スプレーは消臭にも使用できますね。
私は昨年、虫除けのために「おにやんま君」というフィギュアを購入しました。
まだ未使用なのですが、効果を試してみたいところです。
テントに付ける目印(反射材など)
オンシーズンのテン場は、同じテントで溢れかえっていそうです。
自分のテントが判別できるように、何かしら目印になるものを取り付けたら良さそう。
耳栓
安眠できますように。
消臭スプレー
嫌な匂いが気になるなら、小さいボトルに詰め替えて持って行くと便利。
翌日爽やかに出発したいですね。
無理のない出費と山行計画でテント泊デビューに挑戦してみよう
衣食住全て持ち運ぶうえ緊急事態も想定すると、とんでもなく持ち物が多くなることが分かりました。
そして、どれだけ荷物を軽量コンパクト化できるかを工夫すること自体も、意外と登山の楽しみの一つではないかと、この記事を書いて思えてきました。
まぁ、お金をかけると手っ取り早く実現できる部分もありますが^^;
一度に全て揃えるには費用がかかり過ぎる場合、レンタルを利用しながら挑戦してみたいですね。
私も最低でもテントはレンタルしようと思い、登山道具のレンタルについて調べた記事がありますので、よろしかったらチェックしてみてくださいね。
それでは、良いリフレッシュを!