3泊4日の島根一人旅、2日目は終日出雲大社周辺を観光します。
テーマは「スピリチュアル」と「日本の神話」。
稲佐の浜から始まり、出雲大社を参拝、出雲そばを食べ、隣接の博物館をまわります。
この記事でわかること
- 出雲大社周辺を、のんびり1日観光するコースの一例。
- スピリチュアルと日本文化に理解を深められる観光コース。
海や森・パワースポットを散策とできて、とてもリフレッシュできました。
2日目の観光ルート
出雲市駅を基点に、バスで稲佐の浜を目指し、歩きで出雲大社を目指します。
周辺のお社も参拝し、参道のお店をのぞいたり昼食を食べ、島根県立古代出雲博物館を見学。
出雲大社前からバスで出雲市駅へ戻ります。
無料の朝食をとってチェックアウト
6時に起床し、荷物をまとめてからロビーへ。
無料サービスの朝食をいただきます。
ビュッフェ形式でしっかり食べれるので、お得感ありです。
本当は2泊目もこちらのホテル(スーパーホテル出雲駅前)で連泊したかったのですが、予約が取れなかったためチェックアウトし、他のホテルへ移動します。
稲佐の浜で砂をいただいてから出雲大社へ
ホテルをチェックアウトしたら、出雲市駅のコインロッカーに荷物を預け、出雲観光に出発です。
まずは出雲大社を参拝する前に訪れたい、「稲佐の浜」に移動。
この浜では、あるものを頂いてきます。
稲佐の浜までバスで移動
出雲市駅前のバスターミナルから、出雲大社方面のバスに乗ります。
出雲大社を通り越し、「稲佐の浜」で下車。
そのまま乗っていくと、日御碕神社や日御碕灯台などの観光地にも行けます。
7:30のバスに乗らないと、次は11:40なので要注意です。
もし乗れなかった場合出雲大社から徒歩も可能ですが、20分くらいかかるのでちょっと大変になります。
バスは小銭しか使用できず、両替もできないため、現金を使う場合はあらかじめ崩しておきましょう。
交通系電子マネーは使えます。
出雲大社は御本殿に至るまでに、四種類の素材でできている四つの鳥居があります。
バスの車内から、そのうちの1つ目、宇迦橋の大鳥居が見えました。
稲佐の浜と弁天島
バス停を降りると、すぐに稲佐の浜が見えます。
稲佐の浜は、天照大御神の使者として遣わされた神様たちが、この国を治めていた大国主大神に、
「国、譲ってくれる?」
と交渉した、神話の舞台。
また、10月に全国から八百万の神々が出雲大社に集まる時、この浜から上陸するそうです。
弁天島を参拝
浜にポコッとある丸い島は「弁天島」と言って、豊玉毘古命(とよたまひこのみこと)が祀られています。
神武天皇(初代天皇)のおばあちゃんにあたります。
稲佐の浜の砂
ここに立ち寄ったのは、この浜の砂をいただくためです。
この後参拝する出雲大社には、お清めの砂をいただける場所があります。
そこで砂を頂く場合、代わりに稲佐の浜の砂を持っていき交換となります。
ビニール袋を忘れずに持って行きましょう。
徒歩で出雲大社へ
弁天島で参拝・撮影・砂をいただくのに30分ほど稲佐の浜で過ごし、目的の砂もいただけたので、出雲大社へ向かいます。
ここからは、稲佐の浜に着いた神様たちが通る、「神迎の道」というルートを歩きました。
たまに案内板があったもの、ごく普通の住宅街の雰囲気。
あまりこだわりがないなら、バスに乗った方が楽ちんだと思います。
出雲大社を参拝・周辺散策
本日のメインの観光地、出雲大社。
女子旅としてあまりにもメジャー過ぎて、天邪鬼な私は何となく避けていました。
でも急に参拝したくなり訪れたわけですが、来てよかったです。
稲佐の浜から神迎の道を20分ほど歩き、出雲大社2つ目の鳥居「勢溜の大鳥居」に到着。
この後、出雲大社境内 ⇒ 三歳社 ⇒ 命主社 ⇒ 神門通り ⇒ 島根県立古代出雲歴史博物館の順でまわります。
勢溜の大鳥居をくぐり参道を歩く
1つ目の鳥居から2つ目の「勢溜の大鳥居」の間は、神門通りといってお土産屋さんや飲食店が立ち並ぶ表参道となっています。
神門通りへは、お昼ご飯を食べに後で行こうと思います。
勢溜の大鳥居からは下り坂の参道が続きます。
参道の途中、右手にある「祓社(はらえのやしろ)」で心身のけがれを祓い清めましょう。
三の鳥居「松の参道の鳥居(中の鳥居)」が見えて気ました。
中央は立ち入りできないので、鳥居をくぐることはできません。
右側を歩いて進むと、「ムスビの御神像」があります。
大国主大神が、海から現れた光に遭遇し、ムスビの大神になられた場面を表現しています。
そして、4つ目の青銅製の鳥居「銅鳥居」に到着。
江戸時代前期に寄進されたものと歴史が古く、重要文化財に指定されています。
ここをくぐり、拝殿へと進みます。
拝殿で参拝とお守り購入
参拝者のご祈祷や祭事・奉納行事が行われる場所です。
お守りなどの販売所がありました。
出雲大社の神紋「二重亀甲に剣花菱紋」をモチーフにした、「幸縁(こうえん)ネックレス」を購入。
六角形は、亀甲紋で長寿のシンボル・神様の使いを象徴し、中央の「剣花菱」は、剣・勾玉・鏡を表しています。
幸せのご縁を結ぶお守り。ご加護がいただけそうです。
八足門(やつあしもん)で参拝
大国主大神が祀られている御本殿に一般の人は立ち入れないため、一番近くにある八足門で御本殿に参拝。
境内・境外にあるたくさんの摂末社(せつまつしゃ)
出雲大社は、たくさんの摂末社があります。
摂末社とは
御本殿以外にある小さな社で、「摂社(せっしゃ)」「末社(まっしゃ)」と呼ばれる。
摂社は、后神・御子神など御祭神の縁故の深い神を祀る神社で、それ以外の神を祀る「末社」と区別されてきた。
摂社の方が上位に置かれている。
出雲大社の摂末社の中で有名なものの1つは、東西二か所にある「十九社(じゅうくしゃ)」ではないでしょうか。
全国の神々が宿としてご利用する社です。
東西各19部屋しかないので、神有月は激混みの相部屋となりますね。
ちなみに、出雲大社は反時計回りに参拝するそうです。東の十九社からまわりましょう。
素鵞社(そがのやしろ)でお清めの砂をいただく
出雲大社の一番奥の方、御本殿のさらに北側にあるのが、素鵞社です。
御祭神はスサノオノミコが祀られて、境内でも最強のパワースポット。
そして背後には、神聖な山として禁則の地である「八雲山」があります。
さて、素鵞社では大イベントがあります。
朝イチで稲佐の浜に立ち寄ったのは、ここでのイベントを完遂するためです。
素鵞社には、社の下に砂の入った木箱が置かれており、そちらでお清めの砂を頂けます。
このお砂は、身につけたり家の中や外に置くなどで、厄除けやお守りのご利益を授かると言われています。
お砂をいただくためには、稲佐の浜で同量の砂を納めます。
帰ってからお守り袋を購入し、ネックレスと一緒に入れました。
出雲大社は因幡の白兎で有名なため、至る所にうさちゃんスポットがあるのも見どころの1つ。
全員違っていて、全員カワイイ。
御本殿に向かって拝んでいます。
大しめ縄で有名な神楽殿へ
出雲大社といえばここですね。
大しめ縄、ド迫力でした。
森の中にある三歳社(みとせのやしろ)へ
時間に余裕があったので、出雲大社から少し離れた場所にある「三歳社」へ行ってみることにしました。
森の中へ入る、ちょっとしたハイキングになるコースです。
注意
「銃・罠によるシカ捕獲をしている期間があります。山に入る際は鈴など音の鳴るものを身につけ、登山ルートを外れないよう注意。」
という看板があるので、自己責任での行動になります。ご注意ください。
訪れる人は少ないのでしょうか、狭い道を歩いていきます。
人っ子一人おらず、ザ・静寂。
入口にあった看板のせいもあり、1人で歩くには少し怖い...
三歳社は、大国主大神の御子神や、スサノオノミコトの御孫神祀られています。
三歳社の往復は少し距離がありますが、ハードというほどの距離・勾配ではありませんでした。
ただし、ヒールなどでは歩きにくいと思うので、スニーカーなどで行くのがおすすめですよ。
八雲の瀧
三歳社方面に歩きはじめてすぐ、「八雲の瀧 右」と書かれた石碑があります。
八雲山は禁足地ですが、一般の人も八雲の瀧までは行けるとのこと。
禊の場でもある隠れたパワースポットらしいので、次回はぜひ行きたいと思います。
命主社(いのちぬしのやしろ)の「ムクの巨木」へ
出雲大社に戻り、もう1か所気になる場所に行ってみることにしました。
島根県の名樹に指定されている、樹齢千年の椋木(むくのき)がある命主社という摂社です。
その歴史は古く、少なくても弥生時代まで遡るとのこと。
出雲大社の東側から出て、北島国造館方面へ歩きます。
徒歩5分ほど歩くと、大きな椋木が現れました。
命主社で祀られているのは、神産巣日大神(かみむすひのおおかみ)。
大国主大神の命を救った(蘇生した)、生命や自然の生成、育成、復活と再生を司る神様です。
今回行かなかったのですが、ここのすぐ近くに「真名井遺跡」という場所があり、こちらもまた、とてつもないパワースポットだとか。
また出雲に参拝にきたらぜひ行きたいな。
ふたたび出雲大社へ戻る
行きは東側を歩いてまわったので、帰りは西側を歩き、勢溜の大鳥居を目指します。
大国主大神と因幡の白兎の像。
ここでもウサちゃんスポット発見。
個人的にウサギは縁のある動物なので、出雲大社に親近感が湧きます。
出雲は日本酒発祥の地なのですね。
勝手なイメージで北陸や東北などの米どころだと思っていました。
神門通りで昼食と買い物
勢溜の大鳥居に戻ってきたので、鳥居の前に広がる神門通りを散策します。
昼食|三色割子そば
歩き回ってお腹も空いたので、早速お昼ご飯を食べることに。
出雲そばが食べれる「おくに茶や」さんに入ってみます。
初心者は、やっぱり「おすすめ」を選ぶのが無難ですね。
三色割子(天かす・卵・山芋)を注文。
色々な食べ方ができて楽しいし、お蕎麦もコシがあって美味しかったです。
昼食後は、神門通りでお土産店を物色。
ウサギがモチーフになったお箸、タオルハンカチ、手ぬぐい、お守り袋、スイーツなど、かわいいものが売られていました。
また、パワーストーン屋さんもたくさんあった印象です。
スピリチュアルな観光地らしいね。
島根県立古代出雲歴史博物館
旅先で歴史や文化に触れると旅の充実度が上がるので、出雲大社のすぐ横にある「島根県立古代出雲歴史博物館」に立ち寄ります。
ピースフルで広々とした敷地を進みエントランスへ
稲佐の浜から始まり、歩きまくってちょっと疲れ気味の筆者。
博物館のエントランスの遠さに「おほっ」となりました。
ここでもウサさん。
はい、かわいい。
島根の歴史・文化の理解を深めれる展示物
出雲大社が建築された当初はどのような形状だったかなど、現在のものからは想像できない歴史が分かり興味深い。
国宝の銅鐸などの展示物、島根の歴史や温泉などの文化、日本神話についての掲示物があり、日本について理解が深まります。
面白かったのがこれ、神話の上映です。
2つ見ました。
疲れていて途中でちょっと寝落ちしちゃったけど、時間があったら全部見たかったです。
出雲2日目のホテルと夕食
博物館から勢溜の大鳥居に戻って、近くにあるバス停から出雲市駅に戻ります。
駅のコインロッカーから荷物をピックアップし、本日の宿へ移動。
男性には良いかも?なホテル
本日は、出雲市駅から徒歩6分の「ホテルながた」さんです。
1泊目と同様お値打ちな価格で、アクセスも良好です。
でもやっぱりお風呂は入れた方がいいな
大浴場に入ってないのでわかりませんが、男性なら利用しやすいホテルかもです。
夕食|ホテル1Fのお食事処で海鮮丼をいただく
こちらのホテルで一番よかったのは、1Fに食事処が併設されていたこと。
歩き疲れて夕飯を食べにで歩きたくなかったので助かりました。
海鮮丼(1,600円)と生中を注文
サービスで小鉢も1つ付けてくれました。
少しずつたくさんの種類が入った海鮮丼、お値打ちでとても美味しく大満足。
まとめ|出雲はパワースポット&日本文化の理解が深まる観光地
2日目は歩き過ぎて疲れ過ぎたので、以下の行動をすれば良かったなと感じました。
- 稲佐の浜から「神迎えの道」を歩かず、バスで出雲大社へ移動
- 「三歳社」の参拝は見送る
ゆったり神門通りでスイーツとか食べて休憩すればよかった
筆者はパワースポットを巡ると言うと、なんだかミーハーな感じがして普段は敬遠してしまいます。
しかし出雲は、純粋に日本の神様のことを知りながら様々な社を参拝することで、自然とそのパワーに触れるというスポットでした。
日本人だということを再認識。
とても良いご縁に恵まれたと感じることがあったら、また出雲大社にお礼の参拝をし、今回行けなかった場所にも行ってみたいと思います。
さて、3日は出雲を離れ、足立美術館・松江を観光します。
この旅全体のルート詳細や費用をまとめた記事もあるので、移動の具体的な情報はそちらも参考にしてみてくださいね!
1日目の旅のレポートはこちら。
それでは、よいリフレッシュを!
※旅行時の情報です。お出かけの際は、最新情報をご確認ください。