登山のお昼休憩に食べるご飯、本当に美味しいですよね。
山ごはんは登山の醍醐味のひとつです。
私も登山始めたては、おにぎりやパンをコンビニで買って持って行って食べてました。
おにぎりも十分美味しい。。。でも山頂で見かける、バーナーで調理をして温かいものを食べている人が羨ましい!
そこでキャンプ道具として持っていたアルコールバーナーを持って行き調理したら、凄く幸せになれたのでご紹介します。
この記事でできること
登山で「もっと美味しいご飯を食べる」という楽しみが増える
日帰りの軽登山でもアウトドアっぽさの気分がUPする
この記事を書いている私は、 日帰り低山のゆる登山派ですが6年ほど経験あり。今年こそお泊り登山に挑戦しようと計画中。
山ご飯はアルコールバーナーを使って調理するとワクワク感UP
山で調理をするためにバーナーを買おうと思った時、ガスのバーナーを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
私もその1人だったのですが、「ガスを扱うってなんか大変そう」「缶を買ったりゴミが出るの面倒くさそう」と感じ、なかなかガスバーナーに手が出せませんでした。
そんな時に見つけたのが、アルコールバーナー。
燃料用アルコールを器に注いで火をつけるなんて、小学校の理科の実験みたい!
アルコールバーナーにどんどん興味が湧いてきて、早速購入。使用してみると、メリットがたくさんありました。
アルコールバーナーのメリット
コンパクト
構造がシンプルであるため、本体はとてもコンパクト
燃料が入手しやすい
燃料のアルコールは、ドラッグストアで購入可能。とてもお手軽に入手できます
後処理が簡単
空になったボトルはプラゴミで捨てれるのでややこしくないのがGOOD
丈夫で故障の心配がほぼない
機械的な部分がないのでもし故障すれとしたら本体の破損ですが、全体の作りはシンプルで頑丈なため、普通に使用している限り簡単に壊れそうにありません
音が静か
燃焼音はほとんどなく非常に静か。
ガスバーナーと比べ、山頂でもキャンプ所でも気兼ねなく使えます
本体の値段は結構お値打ち
シンプルな作りのため割と安価で手に入ります。
ただし風防と五徳も揃えるとガスバーナーより…
玄人っぽい
アルコールは少数派。私も他の登山者に「渋いですね」と声かけられることがあります。
もちろん、ガスバーナーに比べてデメリットもあります。
アルコールバーナーのデメリット
そんなに軽量ではない
本体はコンパクトですが、アルコール液体・風防・五徳を合わせると、ガスと同等か少し重くなることもあります。
火力調整がしにくい
つまみを回して調整できるガスバーナーに比べると調整が難しいです。
風防や五徳が別途必要
ガスほど火力が出ないこともあり風に弱いので、できたら風防があった方が良いです。
また、燃焼効率やクッカーの安定性のために五徳も必要。ちなみに五徳というのは、クッカーを乗せる土台のことです。
セッティングに少々時間がかかってしまうけど、その不便さもアウトドアならではですね。
火がついているのか分からない時があり取り扱いに注意が必要
青い火が小さくついているのが見えにくくて危険な時があります(後述参照)
私はガスバーナーも持っていてそちらも使ってますが、使っていて感じるのは、
ガスバーナーは「道具として使用」
アルコールバーナーは「自然を楽しむ」
という印象を受けます。
簡単に言うと、「アルコールバーナーなんかワクワクする!」です。
ガスも便利ですので両方を使い分けるのが理想ですが、最初はアルコールから入るのもアリだと思います。
アルコールバーナー「トランギア」を使ってみた
アルコールバーナーを検索すると、エバニュー、エスビット等の定番モデルと一緒に出てくるトランギア。
超定番のようだし、何よりスウェーデンのメーカーなんてカッコいい!という理由でセレクトしました。
公式の商品ページを見てみると、「半世紀以上のロングセラー」であり「低温に強く燃焼音が静か」「ファスト&ライトなスタイルでの山行に最適」と良さげです。
また、有名な「メスティン」を作っている会社というのも親近感が湧きます。
バーゴの「風防」兼「五徳」も一緒に使用するのがおすすめ
アルコールバーナー使用時に、始めのうちは風防と五徳を別々で持っていってました。
ところが風防と五徳が一緒になっている便利なものを発見し購入。
それが、バーゴ チタニウム ヘキサゴンウッドストーブです。
コンパクトに折り畳め、チタン製なので軽量なのもGOOD。
※安価なステンレス版もあります
組み立て内部にアルコールバーナーを配置。上部が五徳の役割。
本来はウッドストーブなので、直接枝や葉っぱなどを中に入れて焚火することもできます。
燃料のアルコールが切れた緊急事態でも使用できるのは安心です。
直接焚火する場合、直火OKの場所以外は下に熱を遮るものを敷くなどのご対応は忘れずに!
山でカレーを作ってみた
アルコールバーナーを上からみたところ。
年季が入っており汚くて恐縮です。
外フタを外したところ
2つあるフタを外すとこんな感じ
外フタは上に乗せることにより、火力調整や消火に使用。
少し空けると火力が調整でき、全部閉めた状態で乗せると消化できます。
火力を途中で下げたい時は、持参のピンセットでフタをつまんでかぶせます
内フタはネジ式でゴムパッキンもついています。
中にアルコールが入っていてもしっかり閉めれば漏れずに持ち運びできます。
燃料用アルコールは薬局で買えるこちら
燃料は家からナルゲンボトルに入れ替えたものを持参
バーゴの風防兼五徳にセットして着火。
この時、青い火のため着火されたか見にくいですがついてます。
手を離れたとこからちょっとかざしてみて暖かいか確認すると分かりやすいです。
クッカーを乗せて調理開始。想像より火力はあります
美味しい山カレーのできあがり
アルコールバーナーはしばらく置いておき、冷めてから内フタをしてしまいましょう。
熱い状態でフタをすると、ゴムパッキンが溶けてしまうのでご注意を!
要注意!アルコールバーナーの使い方を間違ってひどい目に
アルコールバーナーは、使い方を間違えると危ない一面もあります。
私は一度かなり怖い経験をしたことがあります。
絶対に注意しなければならないのは、
「燃料を追加する時は、火が完全に消えていることを絶対に確認!!」です。
始めのうちは、どのくらいの量の燃料を入れればどれくらいの間調理ができるのか判断が難しいです。まだ慣れないうちは、おそらく調理の途中でアルコールがなくなり、追加したい時が出てきます。
その時に、一見火が消えているように見えるのですが、火が青いだけで実はわずかに残っている時があるのです。
そこにアルコールを注いでしまうと。。。
バーーッン!!メラ!!!!
ちょっとした爆発が起こり、火が飛び散ります。
経験済みです。急いで足で踏みつけて消化。かなり焦りました><
それ以来、念には念を入れ必ず一度外フタを乗せて消化を確定させてからアルコールを追加するようにしています。皆さまもご注意ください!
そうそう!あともう1点。
火器を取り扱うときは、必ず軍手を着用しましょう!
絶対うっかり触ってしまうことがありますので。ご安全に!
まとめ/お手軽な調理器具「アルコールバーナー」で楽しい山ごはんを
苦しい登山も、景色で癒されたり体を動かして気持ちが良くて好きですが、そこに美味しいご飯がプラスされると幸せ度が高まります。
ただ作るだけでなく、シンプルな道具を使うと、なおのこと楽しさ倍増!
ちょっと違うかもですが、便利なスクーターに乗るのも良いけど、単車でギアチェンジをすることでマシンを操っているという満足感があるのと似ていると感じます(私は以前単車乗ってて大好きでした)。
お手軽でランニングコストも少なく、使えば使うほど味も出てくるアルコールバーナーで、楽しい登山を満喫するのはいかがでしょうか。
登山の装備は、こちらに「持ち物」や「服装」についてまとめています。
よろしかったらご覧くださいね!
それでは、良いリフレッシュを!