普段は日帰りの低山をのんびり楽しむ「ゆる登山派」でも、宿泊して登山することに興味が湧いてくるもの。
自然を満喫できたり、宿泊料が安く自分のスペースが確保できるテント泊は魅力的だけど、やっぱりハードルは高めです。
まずは山小屋泊を経験してみることを、ファーストステップとして考えますよね。
筆者は山小屋にとても興味がありつつ、1人で挑戦することにずっとためらいがあり実現できていません。
海外でバックパッカー一人旅は平気なのに、何故か山小屋は1歩が踏み出せず...。
でも今年こそは挑戦してみようと、ゆる登山者でも行けそうなコースを調査しました。
この記事でわかること
アクセス便利+ある程度快適そうな山小屋+初~中級者でも登れる山をセットでご紹介
山小屋泊ゆる登山シミュレーションの5つの前提
最近の山小屋は、個室や綺麗なトイレがあったりお風呂に入れたりと、快適な所も増えてきているとのこと。
初めての山小屋、そのうえ登山も運転も自信があまり無いヘタレな筆者は、こんな前提でコースを考えました。
前提①:東海地方発、マイカー利用
筆者のホーム「愛知」からのコースとして調査しています。
登山のフィールドとしては、日本アルプス・八ヶ岳・北陸がターゲットです。
車でのアクセスをベースにしています。
前提②:快適な山小屋(清潔、寝床の仕切り、お風呂あり等)
様々なサイトで「快適」「初心者向け」として紹介されている山小屋から選出。
初めてのソロ利用でもハードル低そうだと感じた山小屋を、個人的好みで厳選しました。
前提③:登山口や山小屋までのアクセス良し
大型連休など大混雑が予想される次期は、駐車場確保も大変ですよね。
できるだけ広めの駐車場が利用できそうな場所を選びました。
また、軽自動車で山道を運転することに不安がある人(筆者です^^;)がたどり着けるということも考慮しています。
前提④:初~中級でも登れる山
日本アルプスや八ヶ岳の中でも、体力・技術的に厳し過ぎない登山ができるコースを選出。
山のグレーディングを参考にしたり、ヤマレコでルート作成もしてみました。
山のグレーディングについては、別記事がありますのでよろしかったらご覧くださいね。
前提⑤:『登山口宿泊型』『山頂宿泊型』の2種
無理なく登山できそうな『登山口宿泊型』、やっぱり絶景が見たいので『山頂宿泊型』の2つのタイプでピックアップしました。
山小屋泊登山のシミュレーション【登山口型】
山小屋は前泊として利用し、早朝に山小屋を出発して登山をするパターン3種。
山小屋で荷物を預かってもらい軽装でピストンできるのもGood。
①「黒百合ヒュッテ」/天狗岳(八ヶ岳)
アクセス
最寄り駐車場
渋ノ湯駐車場を利用。
混雑が予想される場合、渋の湯の手前にも無料駐車場があるので、そちらを利用するという選択肢もあり。
もし山道での運転が不安なら、渋の湯までは茅野駅から市営バスも利用できます。
渋ノ湯駐車場から黒百合ヒュッテ
駐車場から徒歩2時間30分程(休憩含まない)。
山小屋の特徴
- 通年営業
- 天狗岳登山や縦走登山者が利用
- 名物ビーフシチューが食べれる
- 女子に人気
- カフェが充実
登山/天狗岳
往路:黒百合ヒュッテ⇒東天狗岳⇒西天狗岳
帰路:西天狗岳⇒東天狗岳⇒中山峠⇒黒百合ヒュッテ
2時間30分(休憩含まず)/3.4Km
具体的なシミュレーションは別記事がありますので、そちらもご参考くださいね!
②「赤岳鉱泉」/硫黄岳(八ヶ岳)
アクセス
最寄り駐車場
美濃戸口 「八ヶ岳山荘駐車場」もしくは「蓼科観光駐車場」を利用。
茅野駅から市営バスも利用可能です。
美濃戸口から赤岳鉱泉
駐車場から徒歩3時間30分程(休憩含まない)。
途中にある赤岳山荘にも駐車場があるけど、道が悪そうなので美濃戸口で駐車した方が無難そうです。
山小屋の特徴
- 八ヶ岳南部のベース地として人気。
- 通年営業
- 食事のクオリティー高めらしい
- 入浴できる!
- 仕切りで半個室になっているが、繁忙期は恐らく雑魚寝?!
登山/硫黄岳
往路:赤岳鉱泉⇒赤岩の頭⇒硫黄岳
帰路:硫黄岳⇒赤岩の頭⇒赤岳鉱泉
3時間30分(休憩含まず)/4.2Km
③「こもれび山荘」/仙丈ヶ岳(南アルプス)
アクセス
最寄り駐車場
マイカー規制があるため、仙流荘の近くにある「林道バス利用者駐車場」を利用。
仙流荘からこもれび山荘
仙流荘前から「南アルプス林道バス」を利用。
バスの終点「北沢峠」のバス停の目の前に山小屋がある。
山小屋の特徴
- 甲斐駒ヶ岳、仙丈ケ岳の登山の起点としての利用でにぎわっている。
- 1階個室はカーテンの仕切りがあり、2階には大部屋がある。
- スープカレーが名物
登山/仙丈ケ岳
こもれび山荘にて前泊し、翌朝早く登山開始。
帰りのバスに間に合うように行動。
往路:北沢峠⇒小仙丈ケ岳⇒仙丈ケ岳
帰路:仙丈ケ岳⇒馬の背ヒュッテ⇒北沢峠
※逆回りでもOK
6時間45分(休憩含まず)/8.6.Km
山小屋泊登山のシミュレーション【山頂型】
山頂で滞在でき絶景が楽しめる2つのコースを選出。
①高い位置までゴンドラなどで上がれる、ゆる登山派には嬉しいコース
②ちょっと頑張らないといけないけど、2泊すれば挑戦できそうなコース
「らいちょう温泉 雷鳥荘」/立山三山(北アルプス)
アクセス
最寄り駐車場
立山駅周辺にある無料駐車場を利用。
駅からケーブルカーやバスを乗り継ぐ。
立山駅から雷鳥荘
立山駅からケーブルカーで「美女平」へ。
美女平から高原バスに乗り換え「室堂」到着。
室堂駅から30~40分歩くと「雷鳥荘」へ着きます。
山小屋の特徴
- 雄大なパノラマ絶景が見れる
- 温泉に入れる
- 無料の飲用水道水あり
- 携帯の電波・Wi-Fiあり
- 相部屋は二段ベッドになっており、読書灯やコンセントがある
- 食事や衛生面、寝る場所も含め、高水準な山小屋
登山/雄山
繁忙期は混雑が予想されるので、恐らく1日目に登山は厳しいと予想。
往路:雷鳥荘⇒一の越⇒雄山
帰路:雄山⇒一の越⇒雷鳥荘
4時30間分(休憩含まず)/7.3.Km
さらに具体的なシミュレーションは別記事がありますので、よろしかったらご覧ください。
こちらでは、みくりが池温泉も候補に含めてますよ。
「徳澤園」「蝶が岳ヒュッテ」/蝶が岳(北アルプス)
アクセス
最寄り駐車場
マイカー規制があり、個人の車では「上高地バスターミナル」に行けません。
周辺の各駐車場からシャトルバスやタクシーを利用するか、直接乗り入れる高速バスなどを利用します。
1泊目:山小屋(徳澤園)の特徴
- ホテルのような部屋から相部屋まであり
- 相部屋はボックス状になっており、仕切りがある
- お風呂あり
- 全体的に清潔感や高級感があり、ホテルのよう
- ピザとソフトクリームが美味しいらしい
2泊目:山小屋(蝶ヶ岳ヒュッテ)の特徴
- 槍穂高から後立山まで一望できる頂上直下にある
- 相部屋には、コロナ対策の間仕切りが設置された
- トイレの綺麗さや食事に関して賛否両論
登山行程/蝶ヶ岳
体力があれば1日目にそのまま蝶ヶ岳へ登り、蝶ヶ岳ヒュッテで泊まることも可能。
ゆる登山派は、蝶ヶ岳の登山口にある徳澤園に前泊し、翌朝出発で。
1日目
上高地バスターミナル⇒徳澤園
2時間(休憩含まず)/6.3.Km
2日目
徳澤園⇒長塀山⇒蝶ヶ岳⇒蝶ヶ岳ヒュッテ
4時間40分(休憩含まず)/5Km
3日目
蝶ヶ岳ヒュッテ⇒横尾山荘⇒上高地バスターミナル
5時間20分(休憩含まず)/13.2Km
レベルアップの登山なら装備も万全に
普段は地元の低山を登っている装備では、アルプスや八ヶ岳、立山などの高山に挑戦するのは危険です。
でもいきなり色々揃えてしまうのは、ちょっと勇気がいりますよね。
登山靴やザック、レインウェアなどは、それぞれ3万円以上なんてざらです...。
筆者も、今年は山小屋やテント泊に挑戦しようと思ってますが、装備の一部はレンタルを利用してみようと考えてます。
年に1、2度宿泊登山する程度なら、大物はレンタルした方がコスパが良いかもしれません。
比較情報を参考に、良さそうなサイトをピックアップしてみました。
利用してみたら、またレビューしてみたいと思います。
まとめ/山小屋泊をして登山の楽しみを広げよう
登山の魅力って、人それぞれ感じ方が違うと思います。
でも「次はあの山に登ってみたい」という気持ちが湧いてきたり、「素晴らしい景色を見たい。撮りたい。」という気持ちは全員共通しているのではないでしょうか。
山小屋に泊まって登山ができるようになれば、行ける山も見れる景色も格段に広がります。
これから筆者も、実際にお泊りした山小屋をレポートしていければと思います。
それでは、良いリフレッシュを!
※本記事は新型コロナウィルスによる自粛期間中でのお出かけを推奨するものではありません。
※技術難易度や体力は個人差があるため、各人のスキルに合わせてご参考ください。
※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。