日帰りで行く低山歩きも楽しいけど、たまにはちょっとチャレンジングな登山もしてみたい。
テント泊で満天の星空を見たり、夕焼けや朝焼けの絶景を見たい。
登山に慣れてくると、そんなこと考えはじめませんか?
でもなかなか実行できない自分がいます。
何故かというと、
「本当に続くかどうかわからないのに、高額な道具を揃える勇気が出ない」から。
そう、登山用のテントって気軽に買える値段ではないですよね。
そんな煮え切らない筆者ですが、登山用品をレンタルするサービスがあることを知り、テント泊登山が一気に実行可能な圏内に!
そこで、登山用品のレンタルサービスについて調べてみました。
この記事でわかること
登山用品のレンタルサービス利用について
- サービスを選ぶ時にチェックするポイント
- テントのラインナップが多いサービス2社(やまどうぐレンタル屋、そらのした)についての比較
この記事を書いている私は、 日帰り低山のゆる登山派ですが6年ほど経験あり。今年こそお泊り登山に挑戦しようと計画中。
ゆる登山者にテントのレンタルが魅力的な理由4つ
登山道具をレンタルすることには、メリットがたくさんあります。
理由1:続けられなくても道具(=お金)が無駄にならない
一番の恩恵はこれに尽きます。
体力的にも厳しいものになるテント泊登山。
一度経験してみないと、本当に続けられるのかわかりません。
もし毎年テント泊するとしても、年1回とかだと元が取れるのか...と悩みますよね。
また、1泊2日だとそれほどお値打ちだと感じないかもしれませんが、もう1泊してもレンタル料金は、数百円~1,000円ほどプラスするだけで済むんです。
これはかなりお得感があります。
理由2:いろいろな種類を試せる
レンタルサービスによって、人気商品を多数揃えている所もあります。
高額な買い物になるので、もし使用してみたいものがある場合、試してみるのもよいでしょう。
理由3:メンテナンスが不要
登山後に汚れを落としたりメンテナンスをするのは、正直面倒くさく感じてしまいます。
でもきちんと整備しておかないと、次に使用する時に道具に不備があると困りますよね。
もしレンタルした場合は、山行前にきちんと整備をしてあるものが使用でき、使用後もそのまま返却が可能です。
理由4:保管場所を取らない
登山道具って、シチュエーションによって道具を使い分けたりするので、物が増えていってしまいます。
特にテントや大型ザックに登山靴も、使用頻度は低いのに、結構な大きさです。
その点レンタルをすれば、保管場所の心配はいりません。
登山道具レンタルサービス2選
アウトドアギアのレンタルサービスの中で、登山に特化していたり山岳テントの品数が豊富なサービスをチョイス。
やっぱり餅は餅屋ということで、登山専門店ではメンテナンス面でも安心できます。
そして「富士山専門」や「屋久島専門」など1つの目的に特化したサービスも外した結果、2社に絞りました。
やまどうぐレンタル屋
- 日本初の登山道具宅配レンタルサービス
- 靴をレンタルした場合、登山用ソックスをプレゼント
- カラー選択OK
- 利用の3日前に届き、サイズが合わない場合は無料で変更可能
- 利用日前日までの電話連絡でキャンセル時全額返金など、融通がとても利く
アウトドアギアレンタル そらのした
- 通常の登山セット以外に、「富士山登山セット」「屋久島向けセット」など目的別のセットがあり、初心者が迷わずレンタルできる。
- 登山の他、キャンプ用品も豊富
- 山に登っているスタッフが厳選した間違いのない道具をラインナップ
- メンテナンスのプロがアウトドア専門のクリーニング
登山用品レンタルサービスを選ぶ時のポイント
レンタル道具のラインナップやレンタル料金はもちろん、他にもチェックすべきポイントがあります。
登山は様々なコンディション(急の天候変化や体調不良など)に決行が左右されます。
レンタルサービスを利用する場合、トラブル時の対応を含め、確認しておきたいですね。
申し込み方法・店舗対応の有無
電話やネット、店頭での対応もしているサービスもあります。
3種とも対応していると便利ですね。
レンタル利用の期間(到着日・返却日)
到着日:実際に利用する何日前に手元へ届くのか
この日数に余裕があれば、あらかじめ道具が足りているかのチェック、サイズ変更ができます。
またテントをレンタルする場合、事前に届けば設営と撤去の練習ができるので安心です。
返却日:家に帰ってからいつまでに返却すればOKなのか。
この日数も余裕があれば嬉しいですが、割とすぐに返却しなければならないパターンが多そうです。
返却方法・送料
返却する時に使用するバッグやボックス、伝票も支給されると楽ちんですよね。
また、送料はかかるのかも気になるところです。
キャンセルしたい場合
キャンセルした場合の料金もあらかじめ知っておくと安心です。
柔軟に対応してもらえるレンタルサービスが、やっぱり魅力的。
延長したい場合
悪天候で1泊延長したいなど、登山では急に予定が変更になる可能性があります。
そんな場合の扱いも気になります。
破損した場合
登山中に転倒したり、強風にあおられたり。
道具の破損の可能性はありえるので、どのような扱いになるかも把握しておきたいですね。
レンタルサービス2社の詳細比較
レンタルサービス2社について、各チェックポイント毎に比較してみます。
項目 | やまどうぐレンタル屋 | そらのした |
申し込み方法 | 電話、ホームページ、店頭 | ホームページ |
店頭申し込み・試着 | 新宿店、河口湖店 試着や配送手続き、利用まで1週間以内なら持ち帰りOK。 | なし |
保証金の有無 | なし | あり 保証金か保険金のどちらかを選択 |
品物の到着日 | 利用日の3日前 ※料金は登山日数のみでカウント ※事情があればそれ以前の到着の相談も可 | 利用日の前日 |
品物の返却日 | 下山日の翌日中までに返送手続き | 下山日の翌日中までに返送手続き |
料金のカウント方法 | 事前に届く日数と返却日はノーカウント。 【利用例】 3日前 商品受け取り 1日目 登山(山小屋泊) 2日目 下山・帰宅 翌日 返却品発送 の場合、レンタル料は実際に登山をしている1泊2日分となる。 ※日帰り料金はないので、最低料金は1泊2日です。 | 受取日と返却日はノーカウント。 【利用例】 前日 商品受け取り 1日目 登山 (山小屋泊) 3日目 下山・帰宅 翌日 返却品発送 の場合、レンタル料は実際に登山をしている1泊2日分となる。 ※店頭返却の場合、下山日に店舗へ返却 |
サイズ変更 | 無料 到着後、すぐにサイズ確認し、変更時は電話連絡。 在庫があれば前日までに届く。 | なし 前日に届くため変更タイミングがない。 |
発送による返却方法 | 同梱されている返却用のバッグか梱包箱に入れて返送。 返却用の着払い伝票付き。 | 同梱されている返却用のバッグか梱包箱に入れて返送。 返却用の着払い伝票付き。 |
送料 | 合計10,000円以上は送料無料。 10,000円未満の場合は、別途送料1,000円を負担する。 | 送料は別途が必要 受取り地域により価格差あり。 |
店舗へ直接返却 | 下山から3営業日以内に返却 新宿店、河口湖店、富士山五合目 | 下山日の店舗閉店時刻までに返却 ※新型コロナウイルスを考慮し、店舗返却中止(2022年現在) |
返却時にクリーニングが必要か | 使用後の汚れたままでOK | 使用後の汚れたままでOK |
キャンセル | 利用日前日までの電話連絡で、キャンセル料なしで全額返金。 | 受取日の3日前15:01以降~キャンセル料発生 |
既に借りている品の延長 | 状況により個別対応になるため、カスタマーセンターへ連絡。 | レンタル終了日前までに連絡。 空きがあったら延長可能。 ※6~9月は原則延長の受付不可 |
破損時 | 通常使用の範囲内であれば弁償不要。カスタマーセンターに連絡のうえ返却。 | 保証金より修理対応 |
公式サイトはこちらから
結局どのサービスを利用するか
初心者であれば、3日前にレンタル品が届く「やまどうぐレンタル屋」がベターであるように感じます。
また、キャンセルや延長、破損時なども融通の利く対応が好印象。
筆者個人的には「カミナドーム1」というテントを試してみたいのもあり、そのテントがラインナップに含まれる「やまどうぐレンタル屋」の利用を考えています。
※「そらのした」には「カミナドーム2」があります。
finetrack カミナドーム1
ただ「そらのした」の方は、やまどうぐレンタル屋にはない「MSR」のテントがあったりと、スタンダード品以外のラインナップがあります。
「自分の好みのテントがあるかどうか」でサービスを選ぶというのもアリですね。
MSR Hubba Hubba NX
テント以外に借りたいもの
テント泊登山をする場合に揃えなくてはならないもので高額なギアは、テントだけではありません。
どれも数万円しますので、すべて揃えるのは覚悟が必要...。
でもテントと一緒にいろいろ借りたら、テント泊実現がグッと近づきそうです。
単品で借りるよりお値打ちになる、2点セットや3点セットなどのプランもあるので要チェックですよ!
ザック
初心者であれば、50L以上はあったほうが安心です。
登山靴
重い荷物を持って歩くことに耐えられるように、しっかりした靴が必要です。
寝袋(シュラフ)
低い気温に対応した寝袋は、かなり高額。
寒さで十分な睡眠がとれないなんて事態をさけるために、キャンプをする気温に適応するものを選びましょう。
レインウェア
ゴアテックス製など透湿性がよい素材を着たい場合、結構な出費になります。
GPSナビ機器
スマホのGPSを利用している方が多いと思いますが、万が一に備えGPSナビ機器を持っていると安心です。
まとめ/レンタルを上手に利用してコスパ良くお泊り登山を楽しもう
めったに使用しないかもしれないものに、いきなり高額の投資をするのは誰でも躊躇するもの。
高額なテントなどはレンタルしてしまえば、「お金」の意味でのコスパのほか、「整備の時間」や「収納場所」という意味でのコスパも良くなります。
私も今年はやまどうぐレンタル屋でカミナドーム1を借りて、テント泊デビューを八ヶ岳でしてきました。
テントとレンタル利用についてレビューした記事もあるので、ぜひこちらもチェックしてみてください!
それでは、よいリフレッシュを!
※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。