日帰りゆる登山をしていると、少しずつ欲が出てきて、お泊り登山をしてみたいと思うようになりませんか?
いつもソロだし体力に自信がない筆者も、テント泊登山をしてみたくなったひとり。
続くかどうかわからないので、まずは山岳テントをレンタルし、なるべくハードルの低い登山へ行ってきました。
カミナドームという人気のテントを借りたので、レビューします。
この記事でわかること
- カミナドーム1の紹介と使用したレビュー
- 「やまどうぐレンタル屋」でテントをレンタルした感想
この記事を書いている私は、 日帰り低山のゆる登山派ですが6年ほど経験あり。今年は念願のテント泊デビューを達成。
初めての山岳テント泊を八ヶ岳で
日帰り低山でもヒィヒィ言いながら登山している筆者なので、テントや食料を背負って山を登るのは厳しいことがわかっていました。
そこで重要視したのは、「なるべく軽量なテントを選ぶ」こと、「テント場まで近いor高低差があまりない」こと。
場所は当初、ケーブルカーで一気にテント場の近くまで上がれる「立山の雷鳥沢キャンプ場」を予定していました。
しかし室堂にある山小屋でコロナ感染者が出たということで、次々と山小屋が臨時休業してしまったので中止に。
急きょ目的地を変更し、八ヶ岳の青苔荘でテント泊し、近場の山を登ることにしました。
カミナドーム1とは
カミナドームは、ファイントラックという日本のメーカーが作っている山岳テント。
軽量化を実現しても、ほかの機能性を犠牲にしない「あきらめないテント」というキャッチコピーを打ち出しています。
日本製は、クオリティーに安心感がありますね。
カミナドームを選んだ理由
山岳テントはさまざまな種類や商品があって、どれも魅力的だったり一長一短あったりで悩ましいところです。
これは譲れないというポイントをいくつか決めると、選択肢を絞れます。
私の場合は、以下の5つ。
- 登山用品レンタルサービスのラインナップにある
- ダブルウォール式
- とにかく軽いこと
- コンパクトである
- 出入口が横長面にあること
これを全て満たしているのが「カミナドーム」でした。
使って実感したカミナドームの感想
カミナドームが初めての山岳テントなので、他のテントとの比較はできないのですが、使用してみた感想をお伝えします。
私は普段平地のキャンプはしているので、平地用のテントと比べて感動している部分もあるので、山岳テントをいくつも経験している諸先輩向けではありません..(汗)
山岳テントをまだ使ったことがない、私と同じような初心者の方の参考になればと思います。
軽い!
ほかのテントと比べて重量が軽いのでわかってはいましたが、実際実物が届いたら、本当に軽くて感動しました。
生地が薄いのに、耐摩耗性が強い補強糸を縫い込んであるので、耐久性も備えているとのこと。
やまどうぐレンタル屋の1人用テントのラインナップで比較すると以下の通りです。
メーカー/商品 | 重量 |
アライテント/エアライズ1 | 1360g(本体+フレーム+フライシート) +約220g(付属品) |
モンベル/ステラリッジ テント 1型 | 1140g(本体+フレーム+フライシート) +200g(付属品) |
ファイントラック/カミナドーム1 | 1,120g(インナー、フライ、ポール)+150g(付属品) |
モンベルのも軽いので、他の条件も併せて検討ですね!
コンパクト
片手で軽々と持てるサイズで、超コンパクト。
四角型の袋のため、丸型よりもザックに収まりがよいです。
設営が簡単
平地用のテントに比べて、山岳テントの設営の簡単さに感動しました。
サイズが小さくて軽量なこともあるけど、組み立てパーツが少なくシンプルな構造なので本当に楽なんです。
山頂で強風の中でも設営しないといけないので、ややこしいことしていられないですもんね。
疲れていても、雨の中でもやらなきゃだしね
テントの骨組みとなるポールは、「インナーテントについているスリーブの中にポールを通す」パターンと、「クロスしたポールにインナーテントを吊り下げる」パターンの2種類あります。
カミナドームは前者のスリーブに通すパターン。
私は平地でのキャンプ用テントは吊り下げ式を使用しているのですが、スリーブに通す方が楽に感じました。
ただ1つ、設営で気になることもあります。
ポールの先端はグロメットという穴に差し込んで固定するのですが、差し込みがジャストサイズ過ぎて抜き差しがスムーズにできませんでした。
商品説明によると、強度を上げるためにも、グロメットの穴のサイズはあえてほぼジャストサイズに作られているとのこと。
コツを掴めば、簡単にポールを抜き差しできるようになるかもしれませんが、結構手間取ったポイントでした。
ポールの先端の差し込みがグロメット式ではなく、スリーブ式になっているテントもあります。
カミナドームもそうすれば使い勝手がよくなるのに...と解説しているサイトがあって、なるほどと思いました。
設営の仕方は、公式が配信している動画を見るのがわかりやすいです。
テント内部が狭く感じない
普段使っているテントは二人用テントなので、1人用である「カミナドーム1」は狭く感じるんだろうなと想像していました。
でも実際ひと晩過ごしてみて、意外と窮屈さを感じなかったのにビックリ。
天井が少し丸みがある気がするのと、色が明るいというのも広く感じる要素かもしれません。
よく1人でも2人用のテントがよいとオススメされているけど、私なら軽量コンパクト重視で1人用一択だなと確信しました。
パッキングでも、設営・撤収のしやすさでも、コンパクトさは総合的にメリットが高い!
カミナドーム1の仕様
項目 | 内容 |
重量 | 合計 1,280g 1,130g:インナー・フライ・ポール 150g:ガイライン・ペグ8本・収納袋 |
設営サイズ | 間口205×奥行90×高さ100cm |
収納時サイズ | 本体 8×15×25cm、ポール39cm |
アウターの耐水圧 | 1,600mm(初期値) |
インナーボトムの 耐水圧 | 1,800mm(初期値) |
メッシュの窓があったり、ファスナーがダブルスライダーだったり、快適に過ごせる機能がついているのも嬉しいですね。
その他にも、よいなと思ったポイントがいくつかあります。
テント内部の天井に取り付けるロフトがオプションであったり、別売りパーツがきちんと用意されていて、破損時でも困らなそうなところです。
青苔荘のテント場で宿泊
登山の本番で行ったテント場は、追加料金(500円)で板場を選べたので、そちらを選択。
フットプリント(テントの下に地面に直接敷くシート)を持っていかなかったのでちょうどよかったです。
平らな方がよく眠れそうだしね
欲を言えば、もうちょっと前室が広いといいなぁと感じます。
まぁカミナドームは平均的なサイズかと思うんですけどね。
ほかの商品で、前室部分のフライをトレッキングポールで跳ね上げてタープ状にできるものを見かけたので、そっちもちょっと気になります。
やまどうぐレンタル屋を利用した感想
今回テントのレンタルで利用したやまどうぐレンタル屋 ですが、すごくよいサービスだなと思いました。
実際に使用する3日前に商品を届けてくれるし、返却も簡単だし。
ビニールのバッグに、クリアケースに入った送り状が付いた状態で届きました。
内容物は、
- テント一式(ポール・ペグ含む)
- 取扱説明書
- テントマット
- 返送用の宅配便送り状(着払い)
テントマットまで付いてくると思わなかったので、驚きました。
利用日の変更も1回までOKとのことで、天気が悪くて山行予定の変更をしたい時も、フレキシブルな対応で利用しやすいなと。
返却も届いたバッグに使ったままの状態で入れてコンビニから発送するだけなので、とってもらくちん。
テントのレンタルについての調べた記事もあるので、よかったらそちらもご参考くださいね!
まとめ/山岳テントのレンタルを利用してお泊り登山を楽しんでみよう
今回ご紹介したカミナドーム1、購入するとなかなかのお値段です。
もしテントを購入するとなると高い買い物になるので、耐水圧・前室の広さ・何シーズン向けかなども考慮した方が良さそうですね。
ただ年に1~2回使用するだけなら、レンタルでもいいかなと私は感じています。
ホテルに1泊するのと同じコスト感ですね。
やまどうぐレンタル屋 では、ほかにも何種類もテントのラインナップがあるので、毎回違うものを借りても面白そうです。
レンタルサービスは「やまどうぐレンタル屋」さんだけではないので、気になるテントがあるなら、お試しでいろいろなサービスを利用してみるのはいかがでしょうか。
それでは、よいリフレッシュを!