ネットで「おすすめ テント泊 ザック」と検索して出てくるのはどれも、海外メーカーのおしゃれで高機能だけど、値段もお高いものばかり。
今年こそはテント泊デビューしたいけど、道具揃えるの本当にすごくお金かかるのだなぁと。
そうだ!モンベルなら品質安定でコスパ良いものが見つかるんじゃ?!
ということで調べてみたら、アルパインパックという素敵ザックに出会うことができ、購入しました。
先日八ヶ岳でテント泊をしたので、気に入った点や工夫が必要だと感じた点などレビューします。
ちなみに、「Women's」なので特に女性向けの内容です。
アルパインパックが気になるという方の参考になればと思います。
この記事でわかること
- モンベルのアルパインパック50はどのようなバックパックか
- 実際に使用した感想
- 他メーカーの類似品(50~60L女性向けバックパック)と比較
この記事を書いている私は、 日帰り低山のゆる登山派ですが6年ほど経験あり。今年は念願のテント泊デビューを達成。
テント泊登山に最適なアルパインパック50 Women'sとは
2~3泊程度のテント泊に最適として、モンベルから販売されているザック。
特徴をまとめるとこんな感じです。
- トップ部分がロールアップ式になっており、荷物の出し入れが簡単
- 内部に防水サックが備えられているので、外側にカバー不要
- 別売りの「容量調整できるトップリッド」「スノーギア用のホルダー」で機能拡張できる
- デザインがシンプルで軽量
- 抜群のフィット感
- 背中の蒸れを解消するエアスルーなバックパネル
- ハイドレーションシステムにも対応
- 同クラスの他メーカーと比較してお値段安め
スペック
項目 | 内容 |
価格 | ¥21,450(税込) |
総重量 | 1,570kg ※アクアバリアサックを含む |
カラー | ブルーグリーン、レッド |
容量 | 50L(高さ68×幅33×奥行き23cm) |
背面寸法 | 44、48、52cm |
機能 | サイドストラップ、ピッケルストラップ(樹脂)、 ワンドポケット、ウエストベルトホルダー、 チェストサポート、ポールループ、ロールアップシステム、 トレールウォーターパック対応 |
アルパインパック50を使った感想・気づいたこと
デザイン・値段・スペックが気に入って、ほぼ即決で決めたザックですが、実際に使ってみて気に入っています。
軽い・安いは正義ですね!
お気に入りポイント
モンベルさんは商品のよさもさることながら、店舗が身近にあって行きやすく、何かあったらすぐ相談できるのも嬉しいです。
お値打ち価格
ネットでオススメされている50Lクラスのザックの値段は、2万円台後半~3万円台半ばが多いので、アルパインパック50の値段は比較的安価です。
軽量さ
安価だから重いのかなというと、そんなことはありませんでした。
重量では、ほかのメーカーに引けを取らないどころか、トップリッド付けなければ軽い部類です。
実際にパッキングして背負ってみても、腰ベルトで包み込んで固定できるので、想像以上に重量を感じなくて驚きました。
店頭でピッタリとフィッティングしてもらえる
一目惚れだったのでネットで購入しそうな勢いでしたが、いや待てよとよ。
やっぱり実物を背負って、店員さんに相談したほうが絶対いいよと思い、店舗に向かいました。
背面長の調整や、使い方のレクチャーを受け、しまいにはカメラホルスターのオススメ品まで教えてもらえました。
背面長は3段階で調整できます。
背中に入っているフレームも背負った感じを見て調整してもらえます。
真横から見て背中との隙間をチェックし、手でグイグイとフレームを整えていく。
体に吸い付くフィッティングです。
シンプルなデザイン
機能性とコスパに優れているモンベルは、筆者もいろいろなものを買って利用しています。
でも正直のところ、登山を始めた頃は、
「海外メーカーってやっぱりおしゃれでカッコイイ」
「モンベルってちょっと..デザインが...ねっ」
とか思ってました。
しかし、このアルパインパックって、シンプルなデザインで普通にかっこいいなと思います。
ロゴの主張が激しすぎないところも、色の綺麗さもGoodです。
脱着可能なトップリッドで容量の調整ができる
テント泊初心者には60Lのザックをオススメされがちですが、体力のない私はできたら50Lにおさえたい。
でも荷物が入りきらないかった時のために、別売りのトップリッドを取り付けて、7L容量を拡張できるのはありがたいです。
防水サックが内臓しているのでレインカバーが不要
内部にアクアバリサックという防水サックが取り付けてあるので、レインカバーを持つ必要がないのは、使い勝手がシンプルで嬉しいポイント。
突然の雨でも、荷物を下ろしてカバーを付けなくてもよいのは楽です。
アクアバリサックにファスナー付きポケットもあります。
ロールアップ式のトップで開閉が簡単で楽ちん
ロールアップ式のザックって初めてなのですが、大きく口が開いて物の出し入れがしやすくて感動しました。
開閉もクルッとしてパチンなので超簡単。
トレッキングポールを一時的にホールドしておくループ付き
膝保護のためにトレッキングポールが手放せない私としては、ありがたい機能です。
あまり岩場とかは行かないですが、カメラ撮影する時に一時的に挟んでおきたいなと思います。
不便・工夫が必要なポイント
思ってたのと違ったな、これは困ったぞというポイントを挙げてみました。
ショルダーに持っているボトルホルダーが付けられない
普段している日帰り登山では、ザックのショルダーにボトルホルダーをカラビナでぶら下げて取り付けています。
アルパインパックにも取り付けようと思っていました。
しかし、カラビナをひっかけるストラップ的な付属品がショルダーハーネスに付いてないため、あきらめることに。
もうちょっと言うと、チェストサポートをスライド調整できるパーツが中央にガッチリついていて、カメラホルスターにも干渉します。
⇒結局上から無理やりつけました。
ボトルホルダーもカメラホルスターもショルダーハーネスに付けない人には問題になりませんが、私はちょっと使い勝手が悪く残念です。
初心者には容量不足気味だった
初めてのテント泊ということもあり、いざパッキングしてみると凄い量の荷物に。
かさばるテントマット(レンタルしたテントに同梱されていた)や、シュラフマット(平地キャンプで使用しているもの)が容量を圧迫したのです。
初心者は余分なもの持ちすぎなんですね
ほかにもミラーレス一眼や360度カメラ&一脚もあり、50Lのザックにはギリギリでした。
あまりにもパツンパツンでパッキングに時間がかかるので、もうちょっと余裕が欲しい。
今回得た教訓としては、以下の通りです。
- トップリッドを付けて容量を拡張する
- コンプレッションサックを買って、衣類を圧縮する
- テントマットはいらないかも
- シュラフマットは、コンパクトなものを購入したい
- パッキングスキルを向上させる
外側ポケットはモノを入れずらい
ほとんどポケットのないデザインの中、期待していた外部のポケットですが、ほぼ利用することができませんでした。
理由は、荷物が多すぎてザックがパツンパツンだったから。
入れようと思ったら入れれる気もするけど、破れそうで怖いです。
たぶんいつでもパツンパツンになってしまうと思うので、あまりこのポケットには期待しないようにしようと思います。
デイジーチェーンがついていない
デイジーチェーンというのは、ザックの外側に縫い込まれているストラップです。
ループがいくつか作ってあり、カラビナをぶら下げたりバンジーコードを付けたりします。
アルパイン向けのザックって、そもそも岩場を登るなどハード系登山用なので、装飾を最小限にして安全性を保っています。
なので残念なポイントとかではないのですが、何もひっかけるとこがないから、荷物の持ち方に工夫が必要だなって感じています。
他の類似商品との比較
アルパインパック50と同じクラスのザックを集めてみました。
テント泊に適した、女性もOKのサイズとして人気の商品です。
グレゴリー/アンバー55
項目 | 内容 |
総重量 | 1540g |
容量 | 55L |
特記事項 | レインカバー付属 背負ったままアクセスできるサイドのメッシュポケット |
オスプレー/エーリエル 55
項目 | 内容 |
総重量 | XS/S=2,170g、M/L=2,190g |
容量 | XS/S=52リットル、M/L=55リットル |
特記事項 | レインカバー付属 大型のフロントパネルからの容易なジップアクセス |
オスプレー/オーラAG50
項目 | 内容 |
総重量 | WXS/S=1,960g、WM/L=2,000kg |
容量 | WXS/S=47リットル、WM/L=50リットル |
特記事項 | レインカバー内臓 立体的な背面メッシュで抜群の通気性とフィット感 |
ミレー/サースフェー 50+15
項目 | 内容 |
総重量 | S=1,660g, M=1,710g, L=1,730g |
容量 | 50+15L |
特記事項 | レインカバー付属 オールラウンドなロングセラーバックパック |
ドイター/エアコンタクト ライト 45+10 SL
項目 | 内容 |
総重量 | 1700g |
容量 | 45+10L |
特記事項 | 縦走に適した背面システムを採用し、全体的な軽量化 女性の体形に合わせた背面設計 |
カリマー/リッジ ridge 50+
項目 | 内容 |
総重量 | 1,680g |
容量 | 50L+ |
特記事項 | レインカバー付属 3Dバックパネルを内蔵し、フィット感と安定性が高い |
まとめ/アルパインパック50はコスパ抜群のおすすめのザック
アルパインパックは登山はもちろんのこと、バックパッカーにもオススメできます。
私も2か月ほど東南アジアをまわった経験があるのですが、適当なリュックで行って苦労しました..。
このザックのように、ロールアップ式・防水機能・シンプルデザインは、旅をするのに使い勝手がよさそうです。
モンベルの商品は、シュラフや衣類など愛用していますが、バックパックもとても魅力的。
実は50Lのザックと一緒に持っていくアタックザックとして、「バーサライトパック20」も、テント泊に向けて購入しました。
次は山小屋泊用にキトラパックを欲しいなと考えているので、購入したらご紹介したいと思います。
それでは、よいリフレッシュを!