登山を始めると、山頂で美味しいご飯を食べたり温かい飲み物を飲みたくなるもの。
私も例にもれずガスバーナーを検討したのですが、
という面倒くさがり&小心者ぶりを発揮して、しばらくは普段キャンプで使っている「アルコールバーナー」を登山でも持って行ってました。
初心者のくせにある意味玄人っぽいですが(笑)
しかしもっと高い山を登ってみたいと考えるようになり、思い切ってガスバーナーを購入。
それなりの投資が必要でしたが、快適な登山を楽しめるようになりました。
何となく口コミの良い定番のガスバーナーを筆者は購入したのですが、まだまだ分からないことだらけ。
ガス缶も色々種類があるし、捨て方もよく分からない...。
そこで色々と調べましたので、私と同じくガスバーナー初心者さんのご参考になればと思い記事にしました。
本サイトでは、「ひとりで気楽にリフレッシュ」がコンセプトなので、ソロで遊ぶためのギアに焦点を当ててお伝えしていこうと思います。
ガスバーナーについての基礎知識
登山用のガスバーナーを初めて導入しようと考えた時、ネットでおすすめランキングなどを調べる方も多いですよね。
ガス缶のタイプがあったり、繋げ方の違いがあったりで、選択肢がかなりあります。
そこで、ガスバーナーについて簡単に種類分けの基本を見てから、結局どんなタイプがおすすめかをお伝えします。
シングルバーナーとツーバーナー
ネットで登山のガスバーナーで検索すると、「シングルバーナーのおすすめ」などと出てきますよね。
シングルの他にもツーバーナーがあり、1口なのか2口のコンロなのかの分け方です。
シングルバーナー
1口のコンロ。ソロ向け。
登山ならこちら。
ツーバーナー
2口のコンロ。大人数向け。
平地でのキャンプに。
OD缶とCB缶
ガスバーナーを決める時の選択肢で大きく分かれるのが、OD缶かCB缶かです。
それぞれの缶のタイプと合ったバーナー本体を選ぶことになります。
OD缶とは
アウトドアでよく見かける丸っこいガス缶。
ODとは、「Outdoor(アウトドア)」のことです。
メリット
- 火力は強め(=風に強い)
- 寒さに強い
- ガス自体が台座となってガスバーナーを上に直結できるため、バーナー本体がコンパクトで済む
デメリット
- ランニングコストが高い
(耐風性が高いのでコスパを比較するのは難しいですが...) - 入手場所が限られる
CB缶とは
家庭で使うカセットコンロなどで見かける縦長のガス缶。
CBとは、「Cassette Gas Bombe(カセットガスボンベ)」のことです。
メリット
- 入手しやすい(コンビニでも買える)
- 家庭用のカセットコンロと兼用できる
- 値段がお手頃
デメリット
- 一般的な安価なCB缶は火力は弱め
(CB缶でも強いタイプもあり) - ガスバーナー本体は、ガス缶を安定させる脚付きのになるため、かさばるし重い
接続のタイプ
一体型
ストーブをガス缶に直結して取り付けるタイプ。
メリット
- 軽量コンパクト(登山において大正義!)
- 1人使用に向き、オーバースペックにならない
デメリット
- 鍋の位置が高くなるので安定性に欠ける
- ガス缶が鍋と近いので、鉄製など高温になる鍋を乗せると爆発の危険性がある
分離型
ホースを繋いで、ストーブから離して接続するタイプ。
メリット
- 鍋の位置が低くなるので安定感がある
- パワフルなものが多く大人数で使いやすい
- ガス缶と鍋が離れているので、高温になる器具でも注意すれば使用できる
デメリット
- 重量がありコンパクトさにも欠ける
(ホースがありますからね...)
ソロ登山でおすすめなタイプは
ソロでの登山では、以下のタイプのバーナーを使用するのがバランスが良さそうです。
- シングルバーナー:1人用
- OD缶:風や低温に強い
- 一体型:軽量コンパクト
という方なら、CB缶の選択肢もありだと思います。
火力がちょっと不安なら、登山にはアウトドア用CB缶、キャンプには普通のCB缶と使い分ければOKです。
OD缶の種類
どのバーナーを購入するか決まり、いざOD缶も選ぼうとすると、種類がたくさんあることに気づきます。
使用環境(気温)により適応タイプがある
アウトドア向けのガスカートリッジには、使用する気温別に数種類のタイプが販売されています。
例えば、こちらはEPIガスのカートリッジのタイプです。
タイプ | 気候 | 使用最低温度 |
レギュラー | 温暖な気候向け | +10℃ |
パワー | 秋~春 通年使用も可能 | -10℃ |
パワープラス | 秋~春 通年使用も可能 | -15℃ |
エクスペディション | 冬、極寒冷地 | -20℃ |
ガス缶に使用されているガスには3種類(ノルマルブタン・イソブタン・プロパン)があります。
この3種は気化温度が異なり、寒さに弱いタイプから強いタイプに分かれます。
上記のようなタイプの違いは、これらのガスの配合比率で調整されているわけです。
OD缶のサイズのバリエーション
各メーカーで少しの誤差はありますが、カートリッジのサイズは大まかに3種類のサイズがあります。
- 110gサイズ
- 250gサイズ
- 500gサイズ
用途に合わせて選ぶことができますね。
日帰りや1泊登山では、110gサイズで足りる場合が多いです。
OD缶の取り扱いについて
OD缶の形って、普通のカセットコンロで使用するCB缶と違ってコロンとしてますよね。
取り扱いってCB缶と違うんじゃ?と私は勝手に思ってたのですが...全然同じでした!
保管方法について
次のような場所に保管しないよう気をつけましょう。
※各メーカーの使用注意も必ずご覧ください
- 気温が40℃以上になる場所
- 炎天下や直射日光に当たる場所
- 高温な車内や室内
- 炎の近く
特にうっかりしそうなのは、車内での放置ではないでしょうか。
登山の帰りに日帰り温泉に立ち寄り、炎天下の車内に残した荷物にガス缶が入っていて爆発...なんて、やってしまいそうで怖いです><
OD缶の廃棄方法について
家庭で使用するCB缶と同じように処分ができます。
- ガスを使い切る
- 自治体のルールで、缶に穴を開ける必要があれば開ける
- 自治体で定められている袋に入れて廃棄
ガスを缶から出す際の注意点があります。
OD缶の主成分になっているガスは空気より重いので、下の方に滞留します。
火の気がなく、風通しの良い所で作業をしましょう。
実は下の方にガスが溜まっていて引火という事態に気をつける必要がありますね。
ガス缶に穴を開ける器具も販売されています。
OD缶の人気&定番バーナー5選
ロングセラーや人気商品に弱い筆者は様々な口コミを見て、EPIガスのRevo-3700というガスバーナーを購入しました。
やっぱり登山中に故障なんて事態は避けたいので、確実な選択をしたいですよね。
他にも迷った候補がいくつかあったので、ソロで使用のシングルバーナーで人気商品をピックアップ。
ゴトク径が大きいとクッカーを乗せて安定し、点火装置が付いていると便利なので項目に含めました。
プリムス P-153 ウルトラバーナー
項目 | 内容 |
最大発熱量 | 3,600kcal/h (T型ガス使用時) |
重量 | 116g |
ゴトク径 | 大148mm/小90mm |
点火装置 | あり |
EPIgas REVO-3700 STOVES-1028
項目 | 内容 |
最大発熱量 | 4200kcal (230P+カートリッジ使用時) |
重量 | 111g |
ゴトク径 | 152mm |
点火装置 | あり |
スノーピーク ギガパワーマイクロマックスウルトラライト
項目 | 内容 |
最大発熱量 | 2,800kcal/h |
重量 | 56.0g |
ゴトク径 | 125mm |
点火装置 | なし |
コールマン バーナー ファイアーストーム 2000028328
項目 | 内容 |
最大発熱量 | 3,300kcal/h (スーパーガス最大出力時) |
重量 | 150g |
ゴトク径 | 120mm |
点火装置 | あり |
SOTO アミカスSOD-320
項目 | 内容 |
最大発熱量 | 2,600kcal/h |
重量 | 81g |
ゴトク径 | 106mm |
点火装置 | あり |
一度取り扱い方を知れば、登山で手放せない便利なツールに
アルコールバーナーをずっと登山に持って行ってた筆者ですが、ガスバーナーを購入してからは、やっぱりガスを使用する方が圧倒的に多いです。
アルコールバーナーだと、こんなことで不便さを感じます。
①火力の弱さ
- 沸騰に時間がかかる⇒体が冷える
- 風の影響を受けやすいので、別途風防が必要になる⇒荷物や重量が増える
②セッティングに時間がかかる
ただアルコールバーナーも趣があり、キャンプでは愛用しています。
アルコールバーナーも気になるかたは、こちらもよろしかったらご覧ください。
ガスバーナーを敬遠していた筆者ですが、「とっとと買いなさい」と過去の自分に言ってやりたいです(笑)
また、筆者が購入したEPIガスの「Revo-3700」というバーナーについても具体的な使い方や魅力について記事を書きました。
よろしかったらそちらもご参考くださいね!
それでは、良いリフレッシュを!
※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。