登山に行く時、こんなものをお探しではありませんか?
- 山小屋やテント泊で履ける軽量コンパクトなサンダルが欲しいな
- 靴擦れなどの緊急時のために、履物の予備を持って山に行きたい
私も登山靴が合わず、酷い靴擦れをして涙ちょちょ切れながら下山した経験があります。
買って間もない靴の時は、軽量サンダルを持っていくべきだと感じました。
さらに来年は宿泊登山もトライしてみたいので、色々軽量なサンダルを探していたところ、「ワラーチ」というサンダルを知りました。
この記事でわかること
自作できる軽量コンパクトなサンダル「ワラーチ」が登山者にピッタリな理由
この記事を書いている私は、 自衛隊・フルマラソン・バックパッカーの経験ありでアウトドア・旅行が趣味の、リフレッシュ大好き人間です。
登山にサンダルを持って行くと便利な理由
個人的には旅行にもサンダルを持って行くことが多いのですが、登山でもサンダルを持っていくと便利そうです。
山小屋やテント泊でサンダルがあると快適に過ごせる
筆者はまだ宿泊登山をしたことがないのですが、キャンプ経験は沢山あります。
なので山小屋もテント泊もサンダルがあれば、快適になることが容易に想像できます。
遅くとも15時までに宿泊先に到着し、21時頃就寝するとしても、6時間重い登山靴で過ごすのは大変です。
ましてや、濡れていたら最悪ですよね。
余程ウルトラライト登山を目指している人以外は、サンダルは持って行った方が良さそうです。
靴擦れなどの緊急時に履けるものを予備で持って行ける
サンダルが便利そうなのは、宿泊登山時だけではありません。
日帰り登山でもサンダルがあれば便利なシーンと言えば、新しい登山靴を履いていく時ではありませんでしょうか。
私も新しい靴を履いていき、靴擦れで痛くて痛くてたまらない時、
何か別のものに履き替えたい!
靴に触れないようにサンダルがいい(涙)
と思いつつも、荷物が重くなるし、なかなか持って行くまでに至りませんでした。
でももし超軽量でコンパクト、安全性の高いサンダルがあったら、緊急時のために持って行きたいです。
ワラーチとは
冒頭で触れた「ワラーチ」というのは....
メキシコの先住民が履いている履物です。
古いタイヤを足型に切り取り、紐を通して足にくくり付ける素朴な作り。
この先住民は、これを履いて160kmとか普通に走るそうです。
ペラペラのゴム底だけなので、当然クッション性がありません。
でもこれを履くことで、人間の本来の足の機能が回復して足の故障をしにくくなるようです。
しかも、割と簡単に自作できるんです。
自作ワラーチのメリット
走る民族の履物「ワラーチ」。
ランナーがよく取り入れているようですが、登山に持っていく視点で見てどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
軽量でかさばらない
ワラーチはとても軽量です。自作したワラーチの重さを見てみましょう。
約141g。※足サイズ:24cm ソール厚10mm
定番品や他のサイトで紹介されている既製品を確認しましたが、同じくらいの重さだと、スリッパ状のものになりそうです。
登山に持って行くには、かかとが固定できないと不安で仕方ありません。
きちんと固定できて軽いもので定番なのは、ルナサンダルやゼロシューズですね。
商品のスペック資料から比較してみましょう。
ルナサンダル/ベナード2.0 | ゼロシューズ/クラウド | 自作ワラーチ | |
サイズ | 27cm | 27cm | 24cm |
重量(両足) | 約250g | 約260g | 約141g |
ソール厚 | 9mm | 6mm | 10mm |
サイズが違うため正確に比較できませんが、ソール厚を考えてもワラーチはとても軽量。
ゼロシューズは、薄さが山では不安ですね。ロードでのランニングはOKかもですが。
コンパクトさで言うと、既製品も色々ありますが、靴底に紐が付いているだけのワラーチよりコンパクトなものは無いと思います。
コスパが良い
既製品の場合、モンベルのソックオンサンダルのように安価なものもありますが、重量が300g以上になってしまいます。
先述のルナサンダルのように軽量なものは高額です。
その点、自作ワラーチはコスパ抜群。自宅にある道具以外に購入したのは約3,760円分でした。
しかも、一度購入すれば、2足目以降はソール(靴底)にするビブラムシートだけ買えば済むので、1足2,200円ほどで作ることが可能です。
※パラコード(紐)30m購入時、7~8足分は作れます。
自分好みに作ることができ愛着が湧く
自分で好きな靴底の色や紐もお好みのものを選んで作れます。
自分だけの1足になるし、自分で作るとやっぱり愛着が湧くもの。
ソールの厚みも選べるので、軽量化重視で薄くしたり、安全性重視で厚めにしたりと自由自在です。
ランニングにも使える
出番は登山だけではありません。
元々はランニング用として履くパターンが多いので、登山のための体力作りのランニングで履くのもアリです。
故障しにくいランニングフォームを体得し、体幹も鍛えられるらしいので、ぜひ取り入れたいですね。
ワラーチのデメリット
良いことばかりではなく、やはり注意点もあります。
慣れるまで足が痛くなる
クッション性が全くないので、足が鍛えられるまでは、特にふくらはぎがパンパンになるようです。
踵からズシンと足を着くと痛いので、必然的に衝撃を抑えようと「フォアフット」「ミッドフット」走法が身に付きますが、身に付くまではかなり痛そうです。
段階を追って少しずつ慣れることが必要となります。
怪我をする可能性がある
これは、つま先が開いているサンダルはどれも言えることですが、足を石にぶつけたり、小石が入ったりします。
宿泊時はそこまでアクティブに動かなければ問題なさそうですね。
ただ、靴づれの緊急時に登山靴の代わりに履く場合、日頃からワラーチを履いて歩くことに慣れておく必要があるでしょう。
パラコードが切れる可能性がある
裏面に通しているパラコード(紐)が直接地面と触れるため、切れてしまう可能性があります。
登山に持って行く場合は、事前にすり減り具合をチェックし、ちょっと危険そうなら、予めパラコードを新しく付け直しが必要です。
こちらについては、裏面のパラコード部分に強力なテープを貼ることで対策している人もいるようです。
実際にワラーチを作ってみた
メリット・デメリットから考えた結果、自作ワラーチはかなり魅力的に感じます。
そこで、実際に自作してみることにしました。
ワラーチ作りの準備
購入したもの
ビブラムシート 厚さ10mm
パラコード 4mm 30m
穴あけポンチ 4mm
自宅にあるもの
厚紙:型紙として使う
マジックペン:型紙を描く。ビブラムシートに印をつける。
ハサミ:型紙やビブラムシートを切る
そして、完成したのはこちら
ちょっとガタガタだし、穴の位置が合わず開け直ししたために余分な穴ができたりと、ちょっと微妙ですが、何とか完成。
裏面は、コードがむき出しになってます。
通常は裸足で履くようなので、裸足で履いてみました。
遠目で見ると、まるで裸足で走っているように見え3度見されるらしいのですが、私には普通にサンダルに見えます。
宿泊登山や寒い時期のランニングでは、靴下を履いていると思うので試してみました。
なにこれ忍者っぽいw
ですが、アリですね。
ただ、ちょっとパラコードがごちゃつくのと、脱ぎ履きが正直面倒くさいです。
慣れれば良いのかもしれませんが、コードストッパーを使ってスマートなワラーチを自作することもできるみたいなので、また改良してみようと思います。
まとめ/「自作ワラーチ」は機能性もあり愛着が湧く選択肢です
女性YouTuberの方がこちらを登山で履いるのを見て、まだ宿泊登山したこともないのに、勢いでワラーチを自作してしまいました。
これを持って登山に行くのがとても楽しみです!
安く、軽量コンパクト、故障しない足作りもできるワラーチ。
作り方は、「ワラーチ 自作」でググると色々な作り方が沢山出てきます。
ご興味ある方は自作してみるのはいかがでしょうか。
それでは、良いリフレッシュを!