というあなた!
本記事はピッタリの内容となっています。
私が登山を始めたのも、マラソンに出るため(ダイエットも)の体力作りが目的でした。
でも今では、走るより登山自体が凄く楽しくなってきています。
ただ登山は、頻繁に行くことが難しいのが現実ですよね。
頻度の高くない登山のために、専用のウェアを揃えるのも結構ハードルが高いです。
それなら、普段のジョギングで使えるものを登山に流用すれば、コスパ良く気軽に始めれます。
そこで本記事では、登山での服装の基本レイヤリングの「レイヤリングの説明」と、「ジョギングと登山を両方楽しむために揃える服装」についてまとめてみました。
この記事でわかること
ジョギングのウェアを流用して登山をコスパ良く始めるには、何を揃えると良いか
この記事を書いている私は、 自衛隊・フルマラソン・バックパッカーの経験ありでアウトドア・旅行が趣味の、リフレッシュ大好き人間です。
登山の服装で一番大事な『レイヤリング』について
登山の服装について調べると必ず出てくる言葉「レイヤリング」。
これは、重ね着をする着方ということです。
細かく重ね着することで、適切な体温調節がしやすくなります。
レイヤリングで低体温症を防ぐ
何故レイヤリングが重要かというと、外気や雨だけでなく汗冷えもしないように体温調節をするためです。
防寒ばかりに気を取られがちですが、意外と厄介なのは汗冷え。
冬でも、登山の運動量は大きいので結構汗をかきます。
なので、こまめに服を調節して大汗をかかずに登山をする対策は必須です。
登山中に体が冷えきることは「低体温症」を引き起こし、遭難や事故につながります。
低山では気温がそれほど生活圏と変わりませんが、高度が高い山で天候が崩れたら、夏山でも低体温症で凍死してしまうほどです。
過去の低体温症の遭難事例は、YouTubeでとても参考になる動画がたくさんUPされているのでおすすめです。
「ゆっくり 遭難」というワードで検索してみて下さいね!
レイヤリングの方法
登山での服装は、目的別に3つのレイヤーに分けて着ます。
- ベースレイヤー
- ミッド(ミドル)レイヤー
- アウターレイヤー
ベースレイヤー
肌に直接ふれる肌着、そのすぐ上に着る行動着
必要な性能:
吸汗性、速乾性
役割:
汗を吸収・発散し、肌をドライにし汗冷えを防ぐ
どんなもの:
アンダーシャツ(下着)、下着のすぐ上に着るTシャツ、タイツ
ミッド(ミドル)レイヤー
防寒のための行動着
必要な性能:
保温性、通気性、速乾性
役割:
保温性を確保、ベースレイヤーから吸い上げた汗を乾燥させる
どんなもの:
ウインドシェル、フリース、ダウンや化繊ジャケット、ハーフパンツや登山パンツ
アウターレイヤー
防水と防風のために一番外側に着るウェア
必要な性能:
防水性、防風性、透湿性
役割:
雨風や雪から体を守り、水蒸気となった汗を外に逃す
どんなもの:
レインウェア、雪山用ジャケット、オーバーパンツ
各季節の服装
具体的に、私が低山へ行くときに着ている服装を例として見ていきます。
(あっ、イラストはただのイメージです。私ではありません。念のためw)
夏の登山
この中で、登山用に購入したのは以下のものです。
- 帽子
- 中に着るアンダーウェア(メリノウール)
- 登山用靴下
- 登山靴
服はほとんどジョギングで着ているものの流用です。
春・秋の登山
夏山の服装の上にベストを追加します。
登山用のベストは、細かい体温調節のほか、ポケットがたくさんだったり、ザックのベルトを通せたりして便利です。
細かい内容は、こちらもチェックしてくださいね。
また、ベストだけで寒い場合はウインドブレーカーを追加します。
私はこちらもジョギングで使用しているものを流用。
冬の登山
本格的に寒くなったら、ニット帽にします。
こちらも普段使いのものなので、登山用に購入する必要はありません。
ウインドブレーカーの代わりに、もっと保温性の優れたミドルレイヤーを着ます。
登山開始前やお昼ご飯の時などは、その上にアウターレイヤーも。
そしてかなり重要なのは手袋です。
これがないと冬はツライですよ!
軍手でも良いので、当日忘れないように私は常にザックに入れっぱなしにしています。
このイラストでは描かれてませんが、冬は汗冷えが特に怖いので、超優秀なアンダーウェアを着ています。
どんなものかと言うと、たまにサッカー選手とかがユニフォームの下「あみあみの肌着」を着ているのを見かけませんか?
そう、あのちょっと変態ちっくなあれです。
詳しくは別記事があるので、参考にしてみてくださいね!
必要に応じて揃える「小物」
着るもの以外にも、身につけるものとして揃えると登山が安全・快適になるものがあります。
サングラス
低山だとあまり必要ないのですが、樹木が少ない山や高度が高い山ではあるとベター。
特に快晴の時は、眩しすぎて目への負担が大きく、目がとても疲れます。
雪山でも太陽光の反射にさらされるので、対策が必要です。
私は昔スキーでですが、雪目で丸2日も目が開けられなくなったことがあります...。
お気をつけください!
サポーター
普段運動不足でひざ痛の心配がある方は、サポーターをすることである程度予防が期待できます。
ジョギングでも使用できるので便利ですね。
ただ普段から筋トレに取り組めるという方は必要なし。本来はそれを目指すべきですね!
最近私は膝だけではなく、重い荷物で腰も痛くなってきて困ってます><
ひざサポーターについては、別記事があります。
ゲイター
ひざ下に装着し、歩行中に小石が靴に入ったり、水に濡れたりすることを防止するアイテムです。
登山中に靴を脱ぎ履きするのは、とても煩わしくストレスになります。
ましてや雨などで靴の内部が濡れたら、なかなか乾かないので最悪です。
自衛隊時代は、演習中4日間ビタビタのブーツ履きっぱなしとありました...。
よくやってたな~と思います。
ゲイターは、長さや着脱の仕方、そして素材で色々な種類があるので、目的に合ったタイプを選びましょう。
軽アイゼン・チェーンスパイク
低山でも冬は山頂付近は雪が積もっていることがあります。
夏でも高度の高い山へ行くなら、途中で雪渓を歩くことになることも。
軽アイゼンやチェーンスパイクは、雪や氷で滑らないように、靴の裏に装着して簡易的に靴裏に爪を付けるアイテムです。
いざという時にスチャッと装着できるよう、ザックの中に入れておくと安心。
では、軽アイゼンとチェーンスパイクってどんな違いがあるのでしょうか。
それぞれ得意不得意な場所があるので、山の傾斜や積雪量に合わせて選択しましょう。
軽アイゼン
アイゼンには、爪が10本以上ある本格的なものもありますが、雪があまりない低山で使用するのは、爪が4~6本程度の軽アイゼンになります。
爪が多い本格的なアイゼンは、つま先にも爪がついていて、靴の先端でもしっかりグリップできます。
それに対して軽アイゼンは足裏の中心にのみ爪がついている簡易タイプ。
チェーンスパイクより爪の大きさは大き目です。
傾斜があったり積雪が多い場合は、チェーンスパイクより軽アイゼンの方が効果的です。
チェーンスパイク
チェーンスパイクは、靴の形状のゴム型になっており、かぶせて装着できます。
バンドやバックルでしっかり固定する軽アイゼンより少し装着しやすい印象です。
爪は軽アイゼンより小さめであり、傾斜がある所より平坦な道を歩行する場合に使用します。
また、雪が深い場合は効果が薄くなります。
まとめ/適切な服装で低体温症を防ぎ「安全・快適」な登山を楽しもう
最後に、本記事でお伝えしたい内容をまとめます。
- 登山での服装はレイヤリングをして防寒・保温に努める
- 汗冷え予防、防寒や保温対策を怠ると、低体温症を引き起こす可能性がある
- 服装のレイヤリングは「ベース」「ミッド(ミドル)」「アウター」の3レイヤーで構成
- 汗を吸い上げ(吸湿)、外側に水分を送り(発散)、乾かして(速乾)、熱を逃がさない(防水・防風・保温)を意識
- ジョギングで使用しているウェアは、そのまま登山で流用できるものが多い。
- 衣類の他、サングラス、サポーター、ゲイター、軽アイゼンやチェーンスパイクなどを揃えて体を防護する
私はこちらの服装で夏の北アルプス(燕岳)に登ったことがあります。
初心者~中級者のゆる登山でしたら、真夏であれば、本記事でご紹介した服装でも登れる山は多いと思います。
少しずつ装備を揃えて、色々な山にチャレンジしていきたいですね。
登山の装備は、こちらに「持ち物」についてまとめています。
よろしかったらご覧くださいね!
それでは、良いリフレッシュを!